たまごかけごはんおにぎりを極めるには、
外はしっかりと固まり、中は
トロ~ッの
黄身玉を作ることです。
半熟目玉焼きを作れれば、それでいいんじゃない?と思うかも
しれませんが、そう簡単ではありません。
普通は、フライパンで目玉焼きを作ると思いますが、
一見きれいな半熟目玉焼きに見えても、切ってみると下半分は
火が通り過ぎて硬く、表面は生か薄い皮膜という状態に
仕上がるのが普通だと思います。それを、そのまま使うと
成形の時に割れやすかったり、トロ~ッと感が少なかったりします。
それに、卵の状態でも仕上がりに差が出ます。
鮮度が落ちた卵は割った時に、卵黄が扁平につぶれ、皮も破れやす
いですが、新鮮な卵は、卵黄も卵白もこんもりして張りがあります。
また、冷蔵庫から出した直後の冷えた卵か、常温のものを
使うのかでも焼き上がりに大きな差が出てきます。
一番厄介なのは、同一パック詰めされた卵でも、
中身に
個体差があるということです。
一般的に卵のサイズに関係なく卵黄の大きさはあまり変わらない
といわれますが、それでも結構バラツキがあります。
以上を踏まえた上で、色々試していきたいと思います。
火力と時間の調節が簡単なのでオーブントースターを使用します。
フライパンだと、大きさや材質の違い、それに火力の強弱が
難しいので、フライパンはひとまず除外したいと思います。
オーブントースター用プレートの上に、筒状の物で型をとった
くっつかない
アルミホイルの器をのせ、その中に卵を割り入れます。
アルミホイルの器にしたのは、卵白の広がりを防ぐためです。
実験1回目
サイズ:MS、鮮度:新鮮、卵温度:常温、
ヒーター:1000W(上下ヒーターON)、加熱時間:3分
直径:65mm(アルミホイルで作った容器の大きさ)
まずは、いつもの焼き方で3分焼いてみました。
左は焼き上がり直後です。白身もしっかり固まり、黄身の表面も
膜が形成されているように見えます。触って確認したところ、
少し柔らかいですが、どうにか使えそうです。
右は、少し時間が経過した後に白身をカットしたところです。
表面の白身の膜がはがれて黄身が見えています。
型にご飯をよそい、中心部にくぼみを作って黄身玉を入れ、
最後に上からご飯をのせ、上ブタで軽く押しました。
軽く押したつもりですが、1回目の黄身玉は無残にもつぶれて
黄身がじわーっと滲み出てきました。失敗です(泣)
2個目は、ごくごく軽く押したので、海苔まで巻くことが
できました。もちろん
おくるみ巻きです。
右の普通のおにぎり型はおくるみ巻きが使えるかを
試すために作ってみたのですが、焼き海苔半切の
大きさでは両端が短く、ちょっと厳しい感じでした。
その後、少し時間が経過した後にどうにか海苔を巻いた
とんがりoniを見てみると、なんと、黄身が先端から
滲み出ているではありませんか!これも失敗です(泣)
試食してみて解ったのですが、黄身の下半分は火が
通り過ぎていて、フライパンで焼いたのと同じ状態でした。
結論・推論
1.オーブントースター用のプレートを1000W(上下ヒーター)
で加熱すると、フライパンと同じようにプレートに熱が加熱集中して、
下半分は焼きすぎになってしまう。
2.焼いた直後は黄身の表面にしっかりした皮膜が出来るが、
時間が経過すると皮膜が柔らかくなり剥がれやすくなる。
おにぎりに成形した後に黄身がにじみ出てきたのも同じ
原因だと考えられる。
魚やお肉でも焼き上がりはカリッとしているが、時間の経過
とともに柔らかくなるのと同じで、黄身やご飯からの水分で
たんぱく質でできた皮膜がふやけていることが考えられる。
3.白身の部分も厚みがあった方が良いと考え、
アルミホイルの器で調整したが、逆に黄身の周りは火が
通りにくくなっている可能性がある。
今回は、ここまで。
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